久しぶり、というには少し時間が空きすぎていますね。
数年のうちに中の人は変わり、(なぜか)車が増殖し・・・
そんな中ですが、まずは今年度エコランの振り返りで久方ぶりのブログ更新を始めようと思います。
今年出場したマシンは二台。
一台は例年通りの5号。
もう一台は、ずっと豊田高専専攻科入り口付近に安置されていた光岡のK-4という車です。
(一昔前に流行ったミニカー規格の車で、原付扱いになるらしいです)
生産台数が少なく貴重なため、FRP製のボディを加工しないようにして設計してます。
もともと載っていた2stエンジンはHONDA製50ccに載せ替え。
助手席部分にラダー状にフレームを組み、その上にエンジンを固定するという設計です。
設計・加工から操縦まで、現二年の通称現場猫君が担当。
なぜ現場猫と呼ばれているかはお察しですね。
どうしても設計に制約が多いので、出力軸の延長シャフトを溶接で固定したり、チェーンを回すスプロケットが片持式だったり、そのスプロケットとドライブシャフトの接合もこれまた溶接だったり・・・
そんな無理がたたって当日はチェーン落ちに悩まされ、あえなくDNF(リタイヤ)となってしまいました。
来年こそは元気な姿でゲテモノっぷりを最大限披露してくれることを期待しましょう。
5号のほうもなかなか大変でした。
4月に改編レギュレーションが公開されたのですが、そこに例年私たちが利用している「全燃料計測」の文字が無く。
(全燃料計測:自分たちでつくった燃料タンクやポンプで出場し、走行後に燃料系をすべて外して測定する方式。通常は貸与されるポンプと燃料タンクで出場します。)
急遽ポンプキットを申請して手に入れ、必要なフィッティング(チューブをつなぐパーツ)や燃料チューブなど急いで買い集めていたのですが・・・
なんと電磁弁の在庫が一個しかなく、入荷時期は5月終盤(本番6/8)とのことで・・・
最終的に販売サイトの方の多大なご協力により、ぎりぎり本番一週間前にはすべて到着、組み上げることができました。
テスト週間と重なって二週間ほど活動ができなかったこともあり、ヒヤヒヤした出来事でした。
しかしながら、本番では急遽の変更にもかかわらず昨年とほぼ同記録の達成に成功。
他チームの状況など運もかみ合い、なんと二位の座を手に入れることができました。
ご協力いただいた企業様、OBの皆様はじめ応援いただいた方々に心よりお礼申し上げます。
本当にありがとうございました。
50ccエンジンの生産終了などエコランの将来が見通せない状況ではありますが、豊田高専自動車部はこれからも力強く活動を続けてまいります。
応援の程よろしくお願いいたします。