myRIOコンテスト結果
先日参加したNImyRIOコンテストに行ってきました!
今回はその結果報告と僕達のチームが制作したものを紹介したいと思います。
優秀賞受賞!
コンテストの結果は…優秀賞(2位相当)でした!
前半は、プレゼンテーションと審査員と会場にいる他のコンテスト参加者との質疑応答。後半は、実際に開発したもののデモンストレーションと審査員との質疑応答という形式で審査が行われました。
プレゼンは上手い下手が顕著に現れると思います。僕達のチームが上手くいかなかったとは全く思いませんが、他チームのプレゼン慣れしている人たちはやはりレベルが高かったです。
僕は後半のデモと質疑応答の方に参加しました。エコランを知らない人へ後輩が簡潔な説明をし、同級生のメンバーにデモ車両である自転車を漕いでもらい、その間に僕が開発したものを説明して、審査員からの質問に答えるという布陣で挑みました。僕達が開発したものの詳しい説明は後述しますが、説明していてかなり手応えを感じていました。他のチームの作品を見る機会もありましたが、終わった今だから正直に言うと、かなり自信がありました。なんだったら優勝できるんじゃないかっていうくらいに。
結果としてはこの項のタイトルにも書いたように優秀賞でした。最優秀賞は惜しくも逃してしまいましたが、ユーモア・独自性・完成度のどれをとっても最優秀賞を受賞したチームは頭一つ抜け出ていたと思います。
レーシングナビゲータ
僕達Team Tetra Cが開発したのは「レーシングナビゲータ」です。これは、エコラン車両に搭載することを想定した低燃費運転支援システムです。簡単に言えば、「これを見ながら指示通りに運転すればエコな運転ができるよ!」というシステムです。まずはUIを見てもらった方がわかると思います。
画像でわかるようにドライバーは一目で必要な情報を見ることができます。このアプリの目玉は「運転指針」です。残り時間と残り距離から最適な速度を示すことで無駄な燃料消費をしなくてよくなります。
また、画像右側の車両状態は一見すると運転中にドライバーが見るには見にくいと感じるかもしれません。でも、この部分はドライバーは見なくてもいいのです。
見なくてもいい理由はこのアプリの2つ目の目玉ポイントと関係しています。
それは、Windowsアプリを用いたリアルタイムモニタリングにあります。このレーシングナビゲータはWiFi(実際にエコランで運用するときはテザリング)に接続することで、ピットクルーも画像と同じ画面を競技中に見ることができます。しかも、ピットから表示に関するプログラムを遠隔操作で変更することができるのです。
これでドライバーが見なくてもいい情報が表示されている訳がお分かりいただけたでしょうか。しかも使う予定のWindowsアプリは音声通話もできるので、ピットクルーはグラフィカルに表示されている情報をに加えて、数値で表示されている補足的な情報を確認し、総合的に判断してドライバーに運転の指示をすることができます。
今後の展望と課題
このナビゲータの完成は、実際にエコランマシンに搭載して、大会で運用することです。それでドライバーが「役に立った」と思って初めて開発成功となるのです。そのためにはコンテストは終わりましたが、マシンに搭載するために取り付け方を考えたり、実際のエンジンに配線して情報が取れることを確認したりとやることはたくさんあります。5月の鈴鹿大会へ向けてさらに実用的にしたいと思います。
加えて課題もあります。現状のシステムは推定1kg。エコランにおいては十分に重いといえます。重量の原因は主にPCなのですが、これを更に軽量化、小型化することが必要だと思っているので、まずは確実な運用を目指し、その後にコンパクト化に挑みたいと思います。